元ST(言語聴覚士)のブログ

STのあれこれをアウトプット

失語症自主訓練プリント

病院勤務だった頃も

活用していましたが

 

失語症の患者様への

自主訓練課題プリント。

 

 

訪問リハビリでは必須でした。

週に一回の利用の方が

ほとんどでしたので

宿題のプリントをお渡しして

自主訓練を行っていただいていました。

 

 

今日は失語症の方の自主訓練用の

プリントに関してのお話です。

 

 

病院勤務時代は主に

「横浜コミュニケーション障害研究会」の

サイトにあった印刷可能なプリントを

使用していました。無料でしたので、

大変便利で活用させていただいていました。

(現在は有料になったとか…)

 

 

 

オススメはこちらの教材

(1~9巻まであります。)

1ページごとに切り取ることができて、

コピーがしやすいです。

(ただ収納を考えないとバラバラになってしまいます。)

 

↓ ↓ ↓

 

1巻は「語想起(名詞)の改善をめざす」です。

 

重度の方向けの

絵と文字のマッチング課題(絵に対して単語3択)や

絵に対して漢字の一部が表記されていて、

書称のヒントになっている課題、

書称課題(モーラ数に分けられています)、

動作に関連する絵を選択して書称する課題、

説明文に該当する名詞を想起する課題(選択肢あり・なし)

などといった内容です。

 

 

 

 

2巻は「意味・音韻面から語想起(名詞)の改善をめざす」です。

絵をカテゴリー分類する課題や

絵と文字のマッチング+モーラ数を〇の数で示す課題、

語頭音ヒントありの書称課題

等、音韻に焦点をあてている課題が中心になっています。

 

 

 

 

 

 

3巻は動作・状態を表す語(動詞・形容詞・形容動詞)の改善をめざす」です。

ヒントとして絵があるもの、絵がないもの、

選択肢があるもの、ないものと

様々な動詞・形容詞・形容動詞の課題があります。

軽度~中等度の方向けかと思います。

 

 

 

 

 

4巻は「漢字・仮名の改善をめざす」です。

絵に対して正しい漢字単語を選択する、

仮名文字部分を漢字で書く(選択肢あり・なし)

漢字単語を仮名文字にする(選択肢あり・なし)

等、音韻を意識した課題として使うことが多かったです。

 

 

5巻以降は(9巻まであります)、

結構難易度が高いので、

軽度の方向けなのかなあと思います。

軽度失語症の方にとっては

とても役に立つ課題が沢山ですので

あると大変便利です。

 

でも私は1巻2巻をメインに使うことが多かったです。

 

といってもこの教材があったのは

病院勤務の時だったので、

訪問リハビリでは

いろいろなサイトから

プリントアウトして使ってました。

 

次回は自主訓練プリント第2弾!

おススメの無料で印刷できるサイトを

ご紹介したいと思います。